ff14ではパッチ3.0の頃に訪れる「イシュガルド」という国があります。
この国は長きに渡る竜との戦争「竜詩戦争」のせいで、壊滅状態にあります。
貴族と平民という階級制度のある国なので、
平民の居住区は、食べ物もなければ住む所もなく、石造りの広場にガレキが散らばっているような有様です。
その長い戦争が冒険者(プレイヤー)たちの手によって無事終結し、
貴族と平民、冒険者が、壊滅した国を力を合わせて復興していくコンテンツ。
それがff14パッチ5.11で実装された「イシュガルド復興」というコンテンツです。
こちらのコンテンツは、いつものように「白魔」「戦士」などのバトルジョブではなく、「園芸師」「調理師」など、ギャザラーやクラフターといったジョブで進めていくコンテンツとなります。
(復興なので資材採ってきたり物資作ったり)
ギャザクラをわりと楽しんでいるくのいち、そしてギャザクラに真面目に取り組んでいる頭領…
(株)にんじゃの2人はこのコンテンツを楽しみにしていたのですね。
ところがどっこい何だかなぁ……というのが、復興第一段階が完了した感想です。
言いたいことは沢山あったのですが、余りにも長くなるのでバッサリ割愛しまして結論。
Time To Win(T2W)はff14には合わない!
ff14はMMOですが、ぶっちゃけほぼMOです。
時間に余裕のない現代人が限られた時間で効率よくゲームを遊ぶために、パーティマッチングもコンテンツにキューを入れれば自動でやってくれます。
(掲示板で募集する方法も勿論ありますし、フレンドやつながりのある人を直接PTに誘う方法もあります。)
イシュガルド復興(第一段階)というコンテンツ、結局100%楽しみ尽くすにはT2Wが必要不可欠だった、と感じています。
オンラインゲームだし、自分のインしてない時間にコンテンツが経過するのは仕方ないし当然。ずっと張り付いてるのは無理やで…
…と私は諦めていたのですが、フォーラムの声を見てるとそうではない方が多く居たので、あー、ユーザーと合ってないんだなーと思い、この結論に至りました。
ff14というゲームは「休止→復帰してすぐ追いつける」「いつ開始しても追いつきやすい」ゲームシステムなので、便利さや、ある意味での"平たさ"にユーザーが慣れすぎて、T2Wがめちゃくちゃ不公平にうつっているのだと思います。
あ、私はこのff14の便利さや効率の良さ、めっちゃ好きです。
むしろこのシステムが無かったらこんなに長い期間、絶対プレイしてないです。
CFとRFはコミュ障ボッチには強い味方なのです。
なので便利さを否定しているのでは無い!という主張はしておきます。
ちなみにバトルコンテンツでT2W要素の強い「エウレカ」というコンテンツは、初日にちょっと遊んでその後2回行ったきり…結局ほぼ遊んだ記憶がありません。
暇を持て余しているニートのように見えるけど実は社会人の私ですら、このゲームでT2Wコンテンツをやる事に嫌悪感があるのですよ…!
この2つのT2Wコンテンツは
「沸かせ作業」
の存在がプレイヤーの感情に波を立てる原因だと感じます。
働きアリばかりを集めてもサボりアリが必ず出るように、沸かせ作業には参加しないけど、誰かが沸かせたモンスターやイベントには素早く群がる人が出ます。
特にff14というゲームは、「沸かせ作業」に参加する人が少なくなってしまう傾向にあります。
なぜなら、先述したように「マッチングは自動」など、とても快適でサクサクっと遊べるコンテンツが多いからです。
快適サクサクで育ったプレイヤーが、わざわざ時間も手間もかかる「沸かせ作業」に敢えて手を出すでしょうか…そんな人の割合は多いでしょうか?
(全く居ないわけではなく、割合は少ないと感じています。)
「沸かせ作業」に参加しない理由もさまざまで、
誰かやってくれるなら離席放置して待ってる方がラク、時間的に余裕がない中でゲームしているので参加する余裕はない、などなど…
待っているだけのプレイヤーが悪いと言ってるのではなく、それを可能にするシステムに問題がある…ひいてはT2Wはこのゲームに合わない、と思ったのです。
ff14は時間に余裕のない社会人がプレイヤー層に多いので、なるべく労力をかけずに…という、効率重視になるのは自然な流れだと思います。
特にソーシャルゲームはP2W(Pay To Win。課金の力で俺TUEEE!)が多いし、じっくりコツコツなんてやってられんわ!…という風潮もあるかと思います。
だから離席放置して他のゲームやったり漫画読んだり動画見たり…になるんですね。
しつこいようですが、それが現代人のライフスタイルなので、離席放置が悪い!という話ではありません。
でも実際に沸かせ作業をしてくれている方からしたら「何なんコイツら」としか思えないでしょうし、プレイヤー間の軋轢は避けられませんよね。
軋轢とまでは行かなくとも、少なくともモヤモヤは残ると思います。しかも頑張って時間と手間をかけたプレイヤーの方に…
んじゃどうするか…今後はT2Wコンテンツの実装はやめとこ!
と、運営でも関係者でもない、ただのプレイヤーその1として、私は思うのです。
いつぞやのプロデューサーレターライブだか雑誌のインタビューだかで、P/Dの吉田さんが『今後はT2Wコンテンツも徐々に増やしていきたい』的な事を仰っていたと記憶しているのですが、やめとけ!!!
……と、運営でも何でもない、ただのプレイヤーその1の私は思うのです。
※T2W全般というより、そこに魅力的な報酬や多くの報酬があるT2Wコンテンツが合わないと思うのです。これが漁師みたいに「称号だけ」とかならまだ「あのコンテンツは趣味!」と割り切れるのですが。
…いやいや、今回の事をバネにして、ff14らしいT2Wコンテンツを、今後もしかしたら見せてくれるかもしれない事を淡く期待しておきましょうかね。